第18章 幻想叶は見つけ出す
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イレイザーヘッド
私はじめてあなたの目を見たときから、あなたが好きだった。
私にはとても眩しくて、憧れて
あなたともっと話がしたかった。
雄英高校に入って、あなたが意外と面倒くさがりで、
冗談を言うような人だってこと。
生徒思いで、誰よりも周りを見ていること、
知らないことをたくさん知れた。
そして時間が経てば経つほど、
私の目はあなたの姿を追いかけるようになった。
気づいたらもう取り返しのつかない程
あなたのことが好きだった。
相澤先生ごめんなさい。嘘ついたままで。
解除できないままで、ごめんなさい。
身体が燃えるように熱い
何かが流れ出ているような感覚があるけど
もう視認することはできない。
「……幻想さん!!」
薄れていく意識の中
緑谷君の声が微かに聞こえた。