第8章 おまけ《結婚のご報告編》
「ありがとう〜。今からね、市役所に婚姻届出しに行くんだ〜。」
「今、ですか?」
「うん。」
《『ちょっと、悟?市役所って言った?婚姻届って言った?今からどこ行くの!?目隠し外してよ!!』》
「ちょっと立て込んだから、そゆことで!」
「あ、はい。行ってらっしゃい。」
「ありがとう。」
-ブチッ-
…あ、これはマジなやつだ。
というか、珠さんの声が五条さんの後ろから聞こえたが、拉致された被害者のようなこと叫んでいた気がする…
ちゃんと合意なのだろうか……
「はぁ…」
五条さんの突然のサプライズにため息をつくが、
喜ばしいとは思っている七海健人でした。
*数時間後*
-PPP-
今日はやけに電話がかかってくる……
五条さんからの電話の後、高専で報告を終え、家に帰ってきた七海。
そして、お風呂を出て、髪をタオルで拭きながらリビングのソファに座ると、机の上で着信を知らせる携帯に気がついた。
「今度は誰ですか…」
画面には、"翠 珠"の文字が出ている。
七海は素早く通話ボタンを押すと、耳に携帯をあてる。
「はい。」
『あ、健人?夜にごめんね?珠です。』
「大丈夫ですよ。どうしたんですか?」
『いや、さっきの五条の電話、混乱しただろうな、と思って、今やっと色々落ち着いたから電話かけてみた。』
「そういうことですか。お気遣いありがとうございます。」
『ううん。悟がごめんね…。あ、あのね、私からも一応言っとこうと思って…、悟と結婚しました…』
やはり珠さんは常識のある方だ…。
そして、五条さんの言ったことは冗談ではなかったのだと改めて確信した。
「突然ですね。先程は、ついに五条さんが暴走して、無理矢理かと疑いました…。」
『あはは、お恥ずかしい…。いや、プロポーズには答えたけど、まさかその日に市役所に連れてかれるとは思わなくて、私も混乱してた…。』
「…今日、決まって。今日、入籍だったんですね……。」
『うん…。』
珠さんは本当に五条さんでいいのだろうか…。
まぁ、五条さんがもう逃がすとは思いませんが。
「珠さん、ご結婚おめでとうございます。」
『ありがとう!健人にはちゃんと報告したかったの。大好きな後輩だから!』
「ありがとうございます。」