第4章 ほんの少しだけ
それはある日突然起こった出来事だった。
偶然にもちょうど原作1年前のことになる。
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母「ー!遊びに行くわよ〜!!」
父「早くしないと置いてっちゃうよ〜!」
『はーいっ!今行くからまってー!!』
私と両親で今日は遊園地にお出かけするということになっている。そこに悲劇が待っているなどその時の私は知る由もなかった。
山道を走っている時の事だった。
『バスに乗って出発だGOGO!バスに乗って出発だGOGO!そろそろ右に曲がります〜^^*』
母「、、それ小さい子が歌う曲よ…?あなた来年で15でしょ?」
『楽しいからいいの!』
父「は可愛いなぁ!w」
『「「あはははは!ww」」』
父「あれ…?」
母「どうしたの?あなた?」
父「さっきから同じ道を通っているような気がするんだ」
『お父さんの気の所為じゃなくてー?』
父「狐にでも騙されているのかなぁw」
私はふと気になって窓の外を覗いて見た。
するとガードレールのところに結界のようなものがあり、その結界のようなものはこちらをみてニヤリとわらっていたのだ。
『っ、、!お父さんっ!ここ危ないよ!』
父「何言ってるんだ、大丈夫だよ^^*」
母「そうそう、そのうち着くわよ^^*」
父「ほら、出れ…た。」
出れたと言ったその先は急カーブで、いきなり現れた道路に父は対応出来ず、そのまま崖下に落ちていった。
“きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!”
《ボンッ》
頭から落ちていった車は大部分が大破していた。
私はその時、奇跡的に無事であったのだ。
『おか、さ、ん?おと、、さん?大丈夫だよね…?生きてるよね…?やだよ、?返事してよっ!少しでいいからっ!お願いっ!!』
言葉が届くことも無く、両親は旅立っていったのだ。
『あの妖怪のせいでっ!あの妖怪がいなかったらっ!!』
その時初めて妖怪が興味のない対象から憎い対象へと変わっていったのである。そして同時に復讐を決めた。