第2章 苦労も一緒に
少しの間気まずい間が出来てしまった
「……ねぇレ「あれ?冒険者の子と狼の子じゃん!」
そう言って近づいてきたのはモンドの偵察騎士、アンバーだ
いつの間にかモンド城の近くに帰ってきていたみたいだ
「こんなところでどうしたの?ってあれ、君怪我してるじゃん大丈夫?」
「こんにちはアンバー、ちょっと戦ってる時に怪我しちゃったみたいで…」
「…っ赤い人、こいつの事任せた」
レザーはそう言って奔狼領の方向へと走って行ってしまった
「また私の名前覚えてない!」
「あはは、アンバー、ごめんだけど家まで肩貸してくれないかな」
「お易い御用だよ!」
レザーのことが気にならない訳では無い
まだ今日のお礼も言えていない
お互い気まずい雰囲気は苦手だから明日になったら彼は私の家にでも尋ねてくるかもしれない、そうしたら今日のお礼を言って美味しいお菓子でも焼いて2人で食べようと思う