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狼の友達[レザー]

第2章 苦労も一緒に


「つーかーれーたー!」

「いつもより大変だった…」


はい!私はしがない冒険者!
隣にいるのは友達のレザー!

今日は冒険者協会から狂風のコアの討伐を任されたの!
ちょっと遠出したし大変だったなぁ…


「私みたいな3流の冒険者に頼むやつじゃないってー!」

「でも、倒せた」

「まぁ倒せたらいいんだけどね?レザーも来てくれてありがとう!1人だと絶対出来なかったよ〜」

「1人で難しかったらすぐ呼んでくれていい…」


そんななんてことない会話をしながら歩いているといきなり足に痛みが走った


「っ…それでね〜」

「それ、どうした?」

「えっ?な、なんでもないよ〜?」

「足、出して」

「足?なんで?」

「早く」


彼は私の目をじっと見る
そんな顔で見られたら逆らえないじゃん…
渋々私は自分の足を彼の前に出す


「ん…ちょっとかすっちゃったのかな!あははっ」

「血、出てる」

「でも痛みはないから安心して!家に帰ってガーゼでも当てとけば治るって!」

「………」


私は笑顔で痛みがないように振る舞うが彼には見抜かれてしまうらしい


「ほんと?」


鮮やかな紅い目で私をじっと見る
いつもなら見とれるほど好きなのだが今回は見とれている訳にはいかない


「う…本当は凄く痛い…」

「嘘は、だめ」

「ごめん、迷惑かけちゃうかと思って…」

「迷惑じゃない、言わない方が心配する」

「それは…ごめんなさい…」


心配かけちゃったのかな…申し訳ない…
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