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狼の友達[レザー]

第1章 狩りと料理とお昼寝と


「あー今日の仕事終わったー!」

「やり切った」

「レザーも手伝ってくれてありがとう!助かったよ〜私はそのまま家に帰るけど来る?」

「…行く」


私はモンドに住んでいる冒険者、冒険者と言ってもやる事はそんなに難しい事じゃない
武器の素材を集めたり城の外にいるヒルチャールを倒したりと様々だ


それで隣にいるのがレザー
昔奔狼領で迷っていたのを助けてもらって以降仲良くなった友達
私一人じゃ難しい事を手伝ってもらっている


「家、着いた」

「ありがと〜今日量が多いから重かったでしょ」

「大丈夫、どこに置けばいい?」

「そう?じゃあそこの角に置いてもらっていい?後で私が渡しに行くから」

「わかった」


この通りすごく頼りになる友人なんだよね
でも助けてもらってばかりじゃ悪いから


「レザー、お腹すいたでしょ、ご飯作ろうか?」

「腹減った」

「じゃあいつものモンド風ハッシュドポテトでいいかな?」

「あぁ…待ってる」


レザーがキッチンから出ていくのを見ながらいつもの手際で料理を作り始めた
私は決して料理が得意な訳では無いのだがレザーが好きって言ってくれるこの料理だけはいっぱい練習した
単品だけならレストランの鹿狩りにも負けないんじゃないかと思うほどには上手く出来ている、はず


「レザー?出来たよ〜」


料理を食卓に運んでいくと大人しく座っていた彼の目が輝く


「美味そう!」

「どうぞ、召し上がれ」


彼はすぐに食べ始めた
何度も一緒に食べているというのに毎回美味しそうに食べてくれるので思わず笑顔になってしまう


「ふふっ」

「どうした?」

「いやそうやって美味しそうに食べてくれるのが嬉しいなって」

「お前の料理好き、美味しい」

「っ…ありがとね」


率直に言われると流石に照れてしまう


「ん?」

「なっなんでもないよ!ほら早く食べないと冷めちゃう!」

「…美味い」


軽率に他の料理も作ってみたいと思ってしまう
今度料理の本を買いに行ってみようか


「食った、ありがとう」

「ごちそうさま〜レザーはもう帰る?」

「まだ帰らない、ここにいる」

「そっか、じゃあ食器片付けてくるからのんびりしてて」


そう言って私は片付けを始めた
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