第1章 1
「……」
「あれ、もしかして慣れてる感じ?やだなぁ。君みたいな清楚な子が堕ちてくとこが見たいんだけどな〜?」
慣れてるわけが無い、今まで呪術の勉強しかしてこなかった、恋愛なんて少しも興味なかった私が。
悟られてはいけない、今私が怖がっていると。
バレればきっと呪霊は調子に乗り出す……。
「それじゃあ…」
呪霊が近づいてくる…。
「大丈夫だって!ちゃんと手順は踏んであげるから!」
逃げられないとわかっていも反射的に後ずさりしてしまう。
とん
後ろにソファがあった。
「きゃっ」
押し倒された。
「あれ?やっぱり慣れてないのかな。もしかして初めて?」
「……」
「あは!赤いね!」
呪霊は子供みたいにケラケラわらう。頭体とは正反対の性格だ。
ずちゅ
いきなり勢いよく、しかも痛いほどのキスをされる。
首の後ろに手を回され、逃げられない。
「ん…」
舌で口内を掻き回されて苦しい。
「んんっ……ぱぁ…。はぁ…ねーもっとリアクションしてよー。面白くないよー?」
「……」
「そんなに睨まなくてもよくない?まいいや、これはこれで…♡そのうち声抑えらんないくらいめちゃくちゃにするし♡」
呪霊はその後も執拗に口を貪り続けた。
静かな部屋にぴちゃぴちゃといやらしい音が響く。