第1章 夢で会ったキミへ
畳に寝転ぶ銀髪の男はめんどくさそうに鼻をほじりながらテレビを見つめる男、坂田銀時。彼は今日はつくづくついてない日だと思った。大事に溜め込んでいたチョコレートを同居人に食われ、飛脚から謎の小包を押し付けられた挙句にそれが爆発。
──「え…あっ新しい情報が入りました!!監視カメラにテロリストと思われる一味が映っているのと…あ~っ バッチリ映ってますね!!」
テレビに映し出される自分達の姿。
本当に今日はついてない。…そして、本日もっともついてない理由が
「銀さん知り合いなんですよね?一体どーゆー人なんですか?」
「んぁー…テロリスト」
「はィ!?」
「そんな言い方はよせ銀時」
会いたくもない旧友に再会してしまった事だった。部屋の襖が開き、中にぞろぞろと仲間を引き連れ現れた男、桂小太郎。今江戸を騒がテロリストの首謀者だった。そして銀時のかつての"友"
「この国を汚す害虫"天人"を打ち払い、もう一度侍の国を立て直す。我々が行うのは国を守るための攘夷だ 卑劣なテロなどと一緒にするな」
「攘夷志士だって!?」
「なんじゃそらヨ」
銀時が桂の一人の仲間を見て
察したように口角を上げた。