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【ツイステ】サバナ寮の番人

第4章 可愛くて面倒な新入生


『全く、慌てると危ないから少しは落ち着いてね』




浮かせたままのティーポットとカップで紅茶を淹れる




ユウ「はい……」




『責めてる訳じゃないよ?ただ、心配だから…ね』




淹れ終わったら、ポットとカップをトレーに乗せ机に置いて、魔法を解く




ユウ「うぅ…すみません、僕も魔法が使えたら…」




『うーん…魔法は確かに便利だけど、その反面デメリットも大きいんだよね』




ユウ「そうなんですか…?」




『うん、それにこの世界の全ての人が魔法を使えるわけでもないしね』




ユウ「え、てことは僕みたいな人も珍しくないってことですか?」




『そう、ユウ君が【ここ】に居ることに皆驚いたりしてるだけなの』




ユウ「えっと…つまり、魔法士養成学校に一般人がいるから悪目立ちしてる…?」




一生懸命考えながらそう呟く、ユウ君




『そうそう、つまりはそう言うこと。街に出れば魔法が使えない人なんてゴロゴロいる』




ユウ「…そっか、いやぁ良かったです!この世界で僕だけ使えなかったらどうしようかと…」




一息ついて、紅茶を飲むユウ君、僕も一口飲んだ




『じゃあ、今回は文字の読み書きだけにしようか』




色々話して頭使ったし、ユウ君のスペックも知りたいしね




『えっと…じゃあ始めるね、まず文字の読みから』




ーーーーーーーーー




『と、こんな感じかな』




ユウ「ありがとうございました…大体覚えられました!」




『どういたしまして、ユウ君覚えが良いから早く終わったよ』




とはいえ、休憩時間にお茶しかないのは忍びないな




『次からは何か甘いお菓子持ってくるよ、甘いのは大丈夫?』




ユウ「あ、はい!大丈夫です、でも良いんですか?」




『うん、僕も甘いの食べたいし、ちょっとしたお茶会って思ったら気が楽でしょ?』




そう言うとユウ君は目をキラキラとさせて、




ユウ「わぁっ!ありがとうございます!学園長お金あんまりくれないから、一生縁ないと…」




『あはは、これくらい気にしないで。お互いの欲があるから』




ユウ「うぅ…有り難いです」




『気にしないでってば……そろそろ夕食の時間だね』




食堂行こっかと、ユウ君の手をとった
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