第2章 むーむー
はっ····はっ····
「···待って····」
仮面の目を押さえている。
すー···はー··
「ゴーゴリさん。左目痛むんですか?」
怖がらせず、優しく問う
「···痛むよ。ふかく深い"呪い"さ」
私はゴーゴリさんの過去を知らない
唯(ただ)分かるのは。
この人も寂しいひとだと言う事
「フェージャの姿を解いてくれますか?」
きょとん
「今の僕を見せるの?」
こくっ
「はい。何も痛くありませんよ」
···ぽん
「···(不思議な感じ)」
なでなで
「おかえりなさい。ニコライ」
ぐいっ
ぎゅっ··~~~~
「うん。ただいま」
不安がある時は優しく抱きしめる。
私がゴーゴリさんと話をしていて気づいた所
だけど私は"人間"
あなたは"異能力者"
ぎゅっ···。
「···天音?」