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テっちゃんといっしょ!

第2章 エイタと!


というわけなんだけど、と世間話くらいの気持ちで当該者に話したところ、はきょとんとした顔で応えた。
「私、泣きませんよ?」
ポイントはそこではない、のだがエイタはそのまま話をずらすことにした。別に惚気を聞きたいわけではない。
「でもホラ生理的な涙とかあるじゃん?」
割合ずばりと言ったつもりだがピンと来なかったようである。まあテツヤもストイックな香りがしてその実ムッツリスケベっぽいので致し方ないだろう。
「少佐のほうが涙もろいですよ」
「ああ、あの人は俺が意識を取り戻した時も泣いて喜んでくれたから」
つくづく自分は愛されていると思ったものである。もちろん信頼のできる部下として。
なので、もしこの少女の身に何かあればあの人は卒倒するだろう。
本当に支え甲斐のある上官である。
「とにかく、何かあったら遠慮なく相談してよ。 男心ならわかるからさ」
「了解」
敬礼しつつも屈託なく笑う様に、ああこれに艦長は弱いんだろうなとテツヤは独りごちた。
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