第4章 オーディション
そしてあっと言う間にオーディション当日
私は朝から思いっきり緊張していた
「ことり、落ち着いて行けよ」
「う・・・・・・う~ん・・・・・・」
落ち着け、と言われても
タレントのオーディジョンだもん
学校のテスト受けるのとはワケが違う
樹里亜にもらったお守りを握りしめて
ママと元太にガンバレのエールもらって
私はパパとラズベリーズのオーディション会場に向かった
今回、ラズベリーズに応募してきた
タレント候補の人は1672人
その中から、書類審査で
10人にまでしぼられて
その中からまた、三人しか合格できないそうな
厳しいなぁ~
本当、今プロやってる女優さんとか芸人さんとかタレントさんとかも
すっごい苦労したんだろうな
そうこう思っていると
オーディションが始まった
私は6番目
1番目の子から、特技などを
審査員の先生に見せる
厳しい先生の目・・・・・・、怖いな
ドキドキしてきた
ダメダメ!
自分を信じて頑張らないと
ママや元太に一杯がんばれって言ってもらった
樹里亜のお守りもある
パパだって、応援してくれてるもん
頑張らないと
「次、篠原ことりさん」
「はい!」
私の番だ――――――・・・・・・
「篠原ことり、12歳中学一年生です!My Revolutionを歌います」
曲がかかる
私はマイクを握る腕に力を込めた
「夢を追いかけるなら、たやすく泣いちゃダメさ♪」
歌ってる最中はいつもどおり
楽しく歌えた
そして、曲が終わった