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カーディナルの片想い【名探偵コナン】

第3章 シルバーブレット


「ん…」

カーテンの隙間から差し込む光に照らされ、白いシーツの膨らみはモゾっと動く。

ぼーっとぼやける視界には目を擦った。
重い身体を起こすとハラリと落ちるシーツ。

「起きたか」

どこからか聞こえたジンの声。
その方向を振り向けば黒いジーンズに上裸のジンの姿。
髪が少し濡れていて、シャワーを浴びていたんだと寝起きの頭で理解する。


「喉…乾いた」

そう呟いた声は少し掠れていた。


ジンは冷蔵庫からペットボトルを出すとそれをの方へ持っていく。

「ありが…んっ…」

ペットボトルを受け取ろうとしたの手は空を切った。
ジンが水を口に含み、そのままの後頭部を引き寄せる。

の口の端からつーっと水が伝う。
ゴクンとの喉が上下した。


「はぁ…普通にくれたらいいのに」

「飲ませた方が早い」

「量が少ない」

「ならもっと飲むか?」

「遠慮しとく」

はジンの持っているペットボトルを受け取るとベッドを降りる。

そのままシャワーを浴びようと浴室へ向かった。
ジンの浴室は1人で使うには広すぎるほどだ。
黒い正方形の浴槽は2人で入っても十分な隙間が出来る。

シャワーを終えたは黒いバスローブを羽織って部屋に戻った。

ジンは先程と変わらない姿でソファーに座り、英字新聞を読みながら煙草を咥えている。
は充電していたスマホを取ってソファーに向かう途中で一限が休講になったことを知り立ち止まる。

少しゆっくり出来るな、と思っていた矢先、背後で動く気配がして気づいた時にはフワリと香る煙草の匂いに包まれる。

「ジン?」

が名前を呼ぶと返事は無かった。
しかし、返事の代わりにお腹に巻かれたジンの腕が動いてバスローブの紐をシュルッと解いた。

「え、ちょっと…まって…」

ジンの行動に慌てる。
そんなとは反対に首筋にキスを落としていくジン。

「ねぇ、ホントにっ…」

「一限無くなったんだろ?」

バスローブの下は何も付けていない。ジンの指先が直接の肌に触れる。

「見たの」

「見えたんだ」

ジンはの右の膨らみを優しく包む。


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