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彼と私の恋姿(のんびり更新)

第10章 自問





「私、櫻井さんが好き」
「うん」
「……」
「……」
「行ってくる!!」
「いってらっしゃい」


向井を一人、家に残して
私はスタジオに向かった。

駅ふたつ分くらい、
私の家と局は離れているのに
なぜか走っていた。

息が切れて、苦しい。
暗くて、人通りも多くて
前もよく見えなかった。


だけど、無我夢中で走る私。

『櫻井さんに、会いたい』


ただ、それだけだった。






なかなか見えてこなかった局が
私の視野に入ったとき

まだ何もしてないのに、
涙が出そうになった。



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