第9章 伝授
でもどうしよう。
まともに会えないような気がする。
「でもねえ翔さん。
カンペさんなんだから、今日もそこらで
座ってるんじゃないの?」
足組んでゲームする彼は、
なんで俺の考えていることがわかるんだ・・・。
「まあ、そだね」
「ったく!見てらんねぇよ」
松潤が頭をぽりぽりしながら
何か怒りの目を向けてきた。
「翔さんは、一度火が点けばいけるんだから!
男なんだからシャキッとしなさい!」
そうなんだよね~
一度火が点くまでが長いんだよね~
宙を見上げながら色々考えている間は
後ろの相葉ちゃんたちの会話も
聞こえていなかったような気がする。
「でも翔ちゃんはさ、火が点いたら
燃えすぎてやばいよね~」
「男のオイラでもキュンとするもん」
「ダメですよ!あんたらは私のモノですから」
「ニノには彼女がいんじゃん」
「うっさい」
「なんでニノが照れてんだよ」
あーーー
どうしよう。
ちゃんに、会いたいかも。