第8章 告白
「嬉しいです」
「そう?それは、よかったです」
「まさか、告白されるなんて」
「それは、本当ゴメンね」
「返事は、ちょっと時間ください」
「うん、大丈夫」
「人生が、大きく変わりそうだから」
そのあと、またどうでもいい話をして
のぞみの暖簾を再びくぐった。
外は中より冷えていて
少し寒かった。
だけど、最高の夜だった。
心は真夏みたいに熱々だからね。
「私も払いますよ」
「いいから。カッコつけさせてよ」
「あ、ありがとうございます」
「どういたしまして」
ちゃんの頭をポンと叩けば
ウサギみたいな顔をする。
「もう暗いし、家まで送るよ」
「いいんですか!?」
「大丈夫。ほら、乗って」
車のドアを開ければ、
照れながらも乗ってくれるから嬉しい。
これは、しばらく皆に会わせられない。
取られたら、俺泣くよ。