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彼と私の恋姿(のんびり更新)

第4章 急激




「櫻井さんといると、楽しい。
こんなに仕事関係で笑ったの
久しぶりですよ。櫻井さんは
私からの”ありがとう”の塊です!」


そう言って、最後はにこやかに
こっちを向いたちゃん。


「仕事関係・・・か」
「ん?」
「あ、なんでもない」
「さっきからそればっかりですね」
「え?」


ちゃんが俺の声の真似をして

「あ、なんでもない」
と言った。

確かに、そればっかりです。



「そうかもね」
「はい」
「直すべき?」
「さあ、どうでしょうか」
「なに、それ」
「私は気にしない人間なので」
「そっか」


それもそれで珍しい気もするけど
あまり深く入らないでおく。

少しずつ、それが櫻井翔のモットーでありたい。






「コンビニ行かなくてよかったんですか?」
「あぁ、それね。うん、雨だし」
「傘貸しましょうか」
「いや、いいよ。特別な用もないしね」
「コンビニ好きなんですか」
「好きとか、そういうんじゃないよ」


コンビニよりも君が好きです


なーんて、言ったら雨の中飛び込むだろうな。
いや。それ以上に風に乗ってアフリカまで行きたい気分になると思う。


「訳わかんね」
「え?」
「俺、今変?」
「日頃の貴方を知らないのでわかりません」
「は、ははは」


こういう回答は真面目だから
肩を落とすしかなくなるじゃん。





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