第4章 急激
楽しそうに、電話の向こうと
話すちゃん。
あんな笑顔は、見たことない。
というより、今日話したばっかだし
見たことないのは当然だけど・・・
友達かな。
「え、また!?」
「いや、私忙しいから。悪いねー」
「いつまでも調子こいてると痛い目みるよ」
「あ、そっか・・・ふふふ」
すごい、楽しそうだな。
なんか、手の届かない人に思えるよ。
「そういうのがダメなのよ、向井くんはー」
む、向井くん?
男か・・・
「あれ?本気にしてる?ウソウソ」
「わかったよ。今度家でゆっくり
相手してあげようじゃないか」
あ、相手!?
それ・・・え?
「うんうん。その代わり、お代は高いよ?」
「あー、それいいね。向井の気持ちいから」
気持ちい!?
なんか、それは・・・え!?
「うん。じゃあね、さいなら」