【ヒプマイ/白膠木簓】あなたと私とこの距離【短編/甘】
第3章
お店を出た瞬間空を見上げたら、雪が降り始めていた。
なんて絶妙なタイミングで雪が降るんだろう…。
ホワイトクリスマスイブかよ…。
そんなことを考えながら煌びやかな街の中、とぼとぼと歩いた。
通知の来ているはずのない携帯をみて時刻を確認したら「22:15」。
今日は残業多かったからな、もうこんな時間か。
電車を待っている間、雪が振りはじめてるからなのか、余計寒さを感じる。
一人で手を温めて、震えてた。
あー、今簓がいたらな。
とかまた考え始める。
この手を温めてくれるのになー。
とか、考えちゃう。
だめだめ。とにかく帰ろう。
家についたころにはもう23:00。
まだ簓からの連絡はなかった。
今日は長丁場なのかな。
『まだスタジオ?』なんてLINE送ったら重いよな。
やめよう。
さっき買ってきたトラガスを私は小さな段ボールに入れ、宅配用の伝票に簓の住所を書く。
(手紙もいれてあげよう)
『簓へ
メリークリスマス!
大好きな簓とこれからもずっとずっと一緒にいれるように。
私たち遠距離カップルには普通のカップルより「絆」が大事だから、「絆」っていう意味のあるトラガスを選んだよ!
いっつも同じやつつけてるから、たまには違うやつがいいかなって思って。笑
来年こそは一緒に過ごせますように。
』
「よしっ。」