【ヒプマイ/白膠木簓】あなたと私とこの距離【短編/甘】
第2章
ふと見上げたら、ひっそりとアクセサリーショップがあるのをみつけた。
簓はトラガスに穴が空いていて、いつも同じものをつけている。
「ひらめいた!」
私はアクセサリーショップに入り、ピアスを探した。
あれでもないこれでもない。
可愛いけど、可愛すぎない。
地味だけど、地味すぎない。
なにかないかな。
?「とても大切な人を思って探してるんやね。」
突然声をかけられてびっくりした。
店員「ごめんな!びっくりさせたな!私ここの店長やってんねん。結構長い間この店やってるから人の表情を見ただけでどんな心境なのかは大体わかんねん。」
「はぁ…。」
店員「誰のためのプレゼント探してんの?」
「か、彼氏です…。」
店員「せやろな。トラガス探してんのとちゃう?」
「なんでわかるんですか!」
店員「せやから、わかんねんって!これとかどやろ?」
店長さんが奥から出してきたのは私がまさしく探してる様なピアスだった。
「わ、これだ…。」
店員「せやろ?これな、意味があってな、『絆』って意味がこもってんねん。」
「めっちゃいい…。」
店員「ほんまに!?なぁなぁ、その彼氏ってどんな人なん?」
「オオサカに住んでて、遠距離中です…。」
店員「えー!そうなん!?私と同じオオサカの人なん!?もう、ぴったりやん!遠距離なんて絆が一番大事やもん!」
「これにします!」
店員「おおきに♪」
店長さんは可愛くラッピングをしてくれて、オレンジ色の袋に入れてくれた。
「え…オレンジ…」
店員「その彼、オレンジ似合いそうやから!なんとなくやけど!笑」
超能力者なのか…。
そんなことを思いながら私は大事に袋を手に抱えて帰った。