【ヒプマイ/白膠木簓】あなたと私とこの距離【短編/甘】
第2章
そこから目まぐるしく日にちはすぎ、気づいたらクリスマスイブ。
(簓になんか買わなきゃ…。)
仕事が忙しすぎて私は簓にあげるクリスマスプレゼントを買っていなかった。
世の中はクリスマスイブだからカップルに溢れかえっていた。
あんな風に手を繋いで普通に街を歩きたかった。
会いたいと思ったらすぐ会える距離にいたかった。
私は街中を歩きながらなにがいいかなと考えていた。
「えー!あれほしいー!」
「いいよー!今日はイブだから好きなものなんでも買ってあげるよ!」
隣でカップルがわーきゃー言ってる。
「はぁー…」
自然とため息が出てしまう。
LINEを確認しても簓からは何も来ていない。
そりゃそうだ今日はどついたれ本舗のスタジオ練習って言ってた。
D.R.Bも控えてるから。
忙しいよなー。
私に構ってる場合じゃない。
そうは分かってるものの…。
「たまにはのこと構ってくれてもいいじゃん…。」
自然と涙が出る。
重荷になりたくないと思ってることが、自分にとての重荷だったかもしれない。
「…っ。泣いてる場合じゃない。簓のプレゼント買おう!」