【ヒプマイ/白膠木簓】あなたと私とこの距離【短編/甘】
第1章
「あ、そいえばさ、簓」
簓「ん?どした?」
「もうすぐクリスマスだけど…」
そう、もうすぐクリスマス。
日付は12月20日。
あと5日でクリスマスだった。
遠距離中の私にとっては、そりゃ特別な日。
大好きな簓と過ごしたかった。
簓「あー!そやな!けど…ごめん。その日クリスマスライブやねん。トウキョウに行きたかったんやけどな。」
「あ、ううん大丈夫。私もその日仕事だし、帰り遅くなりそうだから、こっちに来ててもあんまり一緒にいれなかったかも。」
まーそうだよな。
売れっ子芸人だもん。
そりゃクリスマスライブあるよな。
簓「け、けど!クリスマスライブ終わって、終電間に合ったらトウキョウ行くから、そんな落ち込まんといて!」
「いいよ無理しなくて。私は仕事、ラップの次でいいから。」
重荷になりたくなかった。
簓は簓の人生を歩んで欲しいと思ってたし。
私の所為で何かうまく行かないっていうのは嫌だった。
簓「そんなこと言わんといてー!!絶対行くから!クリスマスの次の日やったら空いてるから、アフタークリスマスは絶対一緒に過ごせんで!せやから、そこは空けといてな?」
そんなこと考えててくれてたんだ。
どこまで優しいんだろ簓って。
あなたのその優しさに胸が痛くなる。
「わかった。」
自然と笑みが溢れる。
この人は私を喜ばせる天才だ。
その日は本当に電話で寝落ちをして、簓の寝息を聞きながら起きて、会社へと向かった。