第10章 素直な気持ち|火神大我
火神「舞…大丈夫か?」
『っ/////』
火神「?お前…熱でもあんのか?」
『ばかっ///!』
火神「はっ?」
舞はフイッと横を向き
火神「な、なんだよっ!何怒ってんだよ!いや、怒る…よな…」
『…なんで』
火神「?」
『あの言葉、ちゃんと聞きたい…っ』
火神「!…っ////!」
『…言ってくれないの///?』
火神は顔を紅らめ、ゆっくりと深呼吸し
火神「お前の事が好きだ…///」
ギュッ…────
『うんっ…///』
火神「舞…」
そっと髪を撫でるように触ると、そっと額にキスをする。
『っ////』
火神「好きだ…」
顎をクイッと持ち上げると、甘いキスを落とした─────。
『んっ//ふぁ…火神っ…んぁっ///』
火神「誰にも渡さねぇ…」
頭部に手をやると深くキスをする。
ちゅ…クチュ…───
『ぁっ…待って//ふァ…///』
火神「止まんねぇ…//」
グッ…──っと深く口付け舌を絡ませながら、舞を見やると蕩けてトロンとした瞳にドクンと胸が高鳴った。
火神「っ…ごめん。」
『…へ//?』
火神「俺、お前に好きだよって言われてから、ずっと舞い上がって浮かれ過ぎてた。大切にしたいのに…すぐに手、出しちまいそうで冷たくしちまった…」
『っ…////』
火神「ごめん…!」
『嘘っ…///』
火神「授業中に髪を耳に掛ける所にとか、フイに目が合ったときに微笑んでくるお前にいつの間にか俺の心が奪われてて、俺の事好きなんだって勝手に自信持っちまった…」
『あ、あのね…私、火神くんにズルいことしちゃったの//!』
火神「ズルい…こと?」
『し、心理学とかの本で知ったんだけど、その…好きな人と目が合ったら微笑むと特別な感情が湧きやすいって聞いて、好きだったから…火神くんに微笑んだり…その…ズルいことしちゃったの///』
火神「っ//んなことしなくても、とっくに好きだっつーの//!」
でも…
コツン…とおでこ同士を合わせ
火神「そのお陰で、お前に告白する決心ができたんだ。」
チュッ…──
『んっ///』
火神「こうやってちゃんと伝えりゃよかったんだな…」
『そうだね//』
チュッ…────