第7章 甘いお菓子|紫原敦
『もう//!』
紫原「ねぇ舞ちん…」
紫原の方を振り返ると
いつも見せないような表情で舞を見つめていた。
『な、何//?』
いつも見ない顔にドキリと心臓が鳴る───。
紫原「俺じゃ、やだ?」
『む、むっくん…そんなにシたいの…?//』
紫原「うん。シたい。」
舞は考えていた。
紫原は背も高く、成績も良く、
お菓子が好きで少し子供っぽくて…
その反面、バスケで魅せるその姿は本当に格好よくて───
『ねぇそれって、私だから?』
紫原「舞ちん以外の誰とするの?」
『…ばか///』
ギューッと紫原に抱きつき
紫原「舞ちん…こっち向いて?」
紫原の方へ振り向くとキスしそうな距離に顔が近くで
『…きゃっ///!』
紫原「ねぇ舞ちん、俺…舞ちんが好き」
ギュッと紫原に抱きしめられ──
『私も、むっくんが好き///』
触れるような優しいキスから、啄むようなキス、そして……
深く口付け、舌を絡ませる────
『んぅっ//ふぁ…///』
紫原「俺に身を任せていいよ…」
片手は腰を支えながらもう片手は頭部を抑え深く口付ける。
チュッ…くちゅっ…
紫原「舞ちんやっぱり甘いや」
首筋に舌を這わせたり啄み、紅い華をつける───。
『っは//むっくん…//』
紫原「はぁ//たまんない…//」
心臓がドキリと跳ね上がるほど舞の表情は妖艶で
紫原は自身の身体に熱を帯びるのを感じた───。
紫原「行こう…」
グイッと舞を抱き上げて紫原の家へと向かった。
『ねぇ恥ずかしいよ…///』
紫原「大丈夫、恥ずかしくないよ」
チュッ…とキスを落とされ紫原にギュッと抱きついた。
紫原家に着き──。
紫原「入って」
『お、お邪魔します…///』
紫原「上の部屋が俺の部屋だから…ほら、上がって?」
『う、うん///』
紫原「大丈夫、今日は誰もいないから…」
紫原の言葉に舞の胸がドキドキして止まらない。
紫原「ここが俺の部屋…」
『わぁ…//』
綺麗に整頓され、机に舞と紫原の写真が飾ってあった。
『これって…あの時の//』