第7章 甘いお菓子|紫原敦
振り返るとそこには舞に
何度もアプローチをかけてくる先輩が友達と歩いていた。
『…!』
紫原「ねぇ舞ちん、アイツ好きなの?」
『…わかんないよ。』
紫原「次、告白してくると思う」
『え?…何で?』と紫原を見ると
真っ直ぐな瞳で舞を見ながら…
紫原「舞ちんは俺のことどう思う?」
『どうって…』
紫原「舞ちんの初キス、俺…貰っちゃったね?」
『っ////』
紫原「ねぇ舞ちん」
『…何//?』
紫原「俺がバスケやテストで頑張ったらご褒美くれる?」
『ご…褒美…//?』
紫原「ご褒美…くれるなら俺、頑張れる」
『お菓子なら毎日あげてるよ?まだ欲しいの?』
紫原「お菓子じゃなくて〜、舞ちんを食べたい」
『っ//!私、お菓子じゃないんだけど…//』
紫原「舞ちん甘かった。ねぇ…」
いつも見せないような
紫原の表情に舞の胸が高なった。
『ちゃんと練習も頑張るなら、ご褒美…』
紫原「くれるんだ?」
『っ//…うん//』
それから紫原はテストでは良い点数を取り、バスケの練習など何かにつけ舞からご褒美という名の"キス"をもらっていたのだった。
──────────
『──と言うわけなの』
桃井「ねぇ、舞ってバカなの?」
『えっ!?ちょっと、ヒドイ!』
桃井「いや、だってむっくん学年6位よ?」
『……あ///』
桃井「ただ舞のこと夢中にさせたかっただけじゃん!」
『〜っ////』
桃井「やるわね〜♪」
『でも、どうして私なんだろう…?』
桃井「そんなの誰が見てもわかるわよ」
『?』
桃井「皆の前でも前から抱き着いてたじゃない!舞ちん美味しそ〜とかいいながら!舞、むっくんにお菓子じゃないよ〜!って笑って返してたけどさ?」
『その時からってこと…//?』
桃井「多分ね、」
『多分って…』
桃井「だって最初は舞がお菓子持ってていつの間にか仲良くなったんだと思ってたんだもん!」
『私もそう思ってた!』
桃井「さすが学年6位…。やれば出来ちゃう子だもん!
むっくんにしてやられたってことね!」