第5章 ラッキーアイテム|緑間真太郎
緑間「よくあるのだよ、間違えて閉じ込めてしまうことが…だから内側も同じ鍵で開けれるようになってるのだよ」
『へぇ〜!』
緑間「アイツらは後で締めればいいのだよ」
緑間は舞の手を引き、歩き始める。
『あ、ねぇ!どこ行くの…っ?』
緑間「体育館に戻るのだよ」
『あ、そっか!部活…』
緑間「荷物を取りに…」
『部活…終わってないよ?』
緑間「今日はもう終わらせるのだよ」
『っ!もしかして私の為?だ、ダメだよっ!』
緑間「…それもあるが、少し違うのだよ」
『…え?』
緑間「とにかく舞の荷物も取りに行くのだよ」
体育館につき
ダムっダムっ…ッキュ…
高尾「…ありゃ?真ちゃん?何して…」
緑間「今日は帰るのだよ」
高尾「どったの、真ちゃん…?」
緑間「…。」
宮地「何してる。緑間!」
高尾が緑間の目を見て、口を開く
高尾「今日は帰らせてやってくんないすか?」
宮地「事情は知ら…」
緑間「ありがとうございます」
緑間は舞の手を引き急ぎ足で体育館を後にした。
宮地「どういうつもりだ…」
高尾「えっと、何て言うか…帰らせなきゃいけない気がしたんです…その、すみません…」
宮地「…まぁ、今日はまだあいつの我儘を聞いてなかったからな、許そう。だか、次はダメだ。」
高尾「ありがとうございます!」
舞は緑間に手を引かれながら
緑間の言っていた言葉の意味を考えていた。
『ねぇ、さっきの…きゃっ!』
緑間が足を止めたせいで緑間にぶつかる。
『いった…!』
緑間「さっき言ったのだよ…」
『さっき?…閉じ込めら……えっ///!』
緑間「偽りはないと言ったのだよ…」
『っ//本当に…?…その…///』
緑間がフッと微笑し
『っ///…ずるいよ//』
舞は頬を紅く染めた。
チュッ…くちゅ…っちゅ…───
『んっ//…ふぁ…ね、待って…///』
緑間「…なんなのだよ?」
『//こんな…緑間く…
ちゅ…──とキスをされ
んっ!//』
緑間「…嫌、か?」
『そうじゃなくて…///その…っ///』