第5章 ラッキーアイテム|緑間真太郎
緑間「そういう問題じゃないのだよ」
『…心配してくれるの?』
緑間「それくらいするのだよ」
『明日も見に行っていい?』
緑間「好きに見に来ればよいのだよ」
『えへへ//』
緑間「舞…」
『…んっ//?』
名前で呼ばれ振り向くと、緑間の顔が近くにあった──
『…!んっ//ふぁ///』
緑間「っふ、いい顔…なのだよ」
『っ//ばか///』
緑間「今度…バスケが休みの日…出掛けるのだよ」
『それって…//』
緑間「っ…デート…というものなのだよ//」
『ふふっ//…かわいいっ//』
緑間「なっ!//」
緑間は小声で(可愛いのはそっちなのだよ)と呟いた。
『ん?何か言った?』
緑間「別に何も無いのだよ」
それからたわいも無い会話をていると舞の家が見えた。
『あ!あれが私の家だよ!』
緑間「そうか。…。」
『?…緑間くん?』
緑間「俺は朝練があるのだよ…だから…」
『大丈夫だよ、迎えに来なくて。…大変だし!それにそんなことで緑間くんの邪魔したくないの。』
緑間「…そうか。」
緑間はそっと舞の頭を撫でた。
『送ってくれてありがとう!おやすみなさいっ!』
緑間「あぁ。じゃあな。」
『緑間くんっ!』
緑間「?…んっ//!」
『仕返し!//えへへっ!…また、明日ね///?』
そう言って舞は家に入っていった。
そして緑間も家に帰ったのだった。
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次の日
女A「ねぇ!あなた緑間くんと付き合ってるんですって?」
『…そうだけど』
女B「ひどい…//」
女A「ちょっとあんた!生意気なんだけど!あんた、アユリが緑間くんのこと好きだってわかって近づいたんでしょ!」
『私がもしそれを知ってたとしても私も好きなの。』
女C「テニス部のキャプテンにも告白されてたじゃない!しかもフるなんて我儘よ!さいってー!」
『そんなこと言われても私が緑間くんを好きな気持ちは変わらないわ!』
女A「じゃあ何で告白の返事がホワイトデーの日なのよ!」
女B「どうせ教室で見せびらかしたかったんでしょ」
女A「別れるなら許してあげてもいいわよ」
『嫌よ!』
女B「はぁ。わっかんないかな〜?」