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黒 子 の バ ス ケ 🏀

第5章 ラッキーアイテム|緑間真太郎


ホワイトデーの日



高尾「真ちゃんおっはよ〜!」

緑間「高尾!その袋は何なのだよ」

高尾「んー?あ、これ?」

ガサガサと袋から取り出したものは
可愛い小包みの袋にリボンの付いた物だった。


高尾「ホワイトデーでしょ?だからお返ししようと思ってさ」

緑間「好いてる奴などいたのか?」

高尾「んー、好きとか嫌いとかそんなんじゃなくて、ただのお返し!」

緑間「そうか…」

高尾「とか言って真ちゃんも持ってんじゃん!誰に渡すんだよ!てか真ちゃん結構貰ってたもんなぁ?それなのにその小さな紙袋ってことは…本命かな?」

高尾はニヤニヤしながら緑間に言った。

緑間「…。」

高尾「ま、言わなくてもわかるけどね〜♪年上好きの、しーんちゃん♪」

緑間「うるさいのだよ!…それにまだわからないのだよ」

高尾「わからない?本当に好きかってこと?」

緑間「…」

高尾「あの人が誰かのものになっても…?」






この時、緑間はあの話を思い出していた。

「テニス部のアイツにするってこと?」「まだ返事返してないんだって」


ノートを返した帰りに聴こえたこと
「ホワイトデーの日に返事返して欲しいって言われたらしいよ。多分ホワイトデーまで舞ちゃんにアタックすんのかも!」






高尾「おーい!真ちゃん?」

高尾が緑間に話しかけると
緑間が紙袋の中から何かを取り出し高尾に渡した。


緑間「それはもう必要ないのだよ」

高尾「ん、そっか」


緑間はフッと笑い、足早に歩いていった。





──────────





由乃「あ!舞…あの人!テニス部の…ほら来るよ…って、あれ?あの人は…」



キャプテン
「舞ちゃん、あの時の返事…もらえるかな?」

緑間「待つのだよ」

キャプテン
「…ん?お前…緑間?何の用だ!」

緑間「お前には話しかけてないのだよ」

キャプテン
「おい!お前っ!俺は先輩だぞっ!」


先輩の言葉を無視したまま緑間は紙袋から可愛い小包みに包まれたキャンディーを取り出し、舞に渡した。

緑間「お返しなのだよ」


『っ!//…これ…///』



え?あれ…本命ってこと?味は?…とクラスの女子の声が聞こえる。



キャプテン
「お前っ…!」

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