第4章 甘いプレゼント|黄瀬涼太
黄瀬「大丈夫っスよ!何たって俺、黄瀬涼太っスから。」
春樹「は?」
黄瀬(にこにこ)
『…泣かせたら許さないんだから!』
黄瀬「っ!泣かせないっス!…え?それって…」
『仕方ないから付き合ってあげる//』
黄瀬「…っ!え、やったーっ!!」
『喜びすぎ…//』
黄瀬「だって俺、嬉しいっス!」
『ふふっ//』
黄瀬「…そんなに俺のキス、よかったんスか?」
ゴンッ…
黄瀬「痛っ!」
『調子にノらないの///!』
黄瀬「ちぇっ。」
その頃由乃は…
由乃「まさか?あのアイドルくんと…♡」
由乃は想像し、キャー♡と一人叫んでいたのだった。
ガチャ…
春樹「…。」
(むすっ)
由乃「?」
黄瀬「お邪魔しま〜す…」
由乃「えっ!?」
黄瀬「…?あ、初めまして、黄瀬涼太っス♪」
由乃「え?!え!舞っ!後で詳しく話聞かせなさいよっ!」
春樹「はぁ。」
由乃「え、何何?まさか…2人で取り合い?」
キャー♡とはしゃぐ中由乃をどうにか落ち着かせた。
春樹「…つか、早く帰れよ!」
黄瀬「いやいや!俺じゃなくて君が空気読んで帰るべきなんじゃないんスか?」
春樹「俺は舞の誕生日を祝いに来たんだ!」
黄瀬「え!?今日、誕生日なんスか?」
春樹「へぇ、知らねーんだ?はーん」
黄瀬「いちいち腹立つ奴っスね」
春樹「やっぱお前には舞は渡さねーっ!」
ギュッ──……
黄瀬「やんないっスよ、俺の舞っちなんスから!」
由乃「ほ、ほら!春樹さん!帰りますよ!」
グイッ…
春樹「っな!…チッ。仕方ないから帰ってやる」
そう言うと春樹はしぶしぶと帰っていった。
黄瀬「改めて。」
『…?』
黄瀬「俺、舞っちでよかったっス。…えと、それと今日誕生日なんスよね?」
『あ、うん、そうだよ』