第4章 甘いプレゼント|黄瀬涼太
『ラブレターなんか渡してなんかない!それでいいでしょ!そんなにラブレターが欲しいなら他から貰いなさいよっ!』
黄瀬「……やだっ。」
『…っ///』
やだってなんなの。そんなのズルいよ…。
黄瀬「あれからずっと君との事考えてるうちに
いつの間にか何してても君の事ばっかり考えてるんス…」
ギュッ…
『っ////!』
黄瀬「俺、君を好きになったんだって気付いたんス。
俺と付き合って欲しいっス!」
『そんなの…っ///』
黄瀬「ダメっスか…?」
鼻先が触れそうなほど距離を詰めて話す黄瀬に…
『っ…///だめ…』
黄瀬「俺はもう…待てないっス…」
後少しで唇が触れるところで───
春樹「おいっ!テメェ!何やってんだ!」
グイッ…と黄瀬から離し、舞を引き寄せる。
黄瀬「なんスか?」
春樹「お前には渡さねぇ…」
黄瀬「舞っちは俺のものっスよ」
春樹「…は?付き合ってねぇだろ!」
黄瀬「キスはした。付き合ってなかったけど」
春樹「なっ!ふざけんなっ!」
黄瀬「つーか、いい加減、離してくんないっスか」
グイッと舞を抱き寄せ頭部に手をやり、相手を見やり
黄瀬「俺のなんス…」
そう言うと舞に深く口付けをした────
『んんっ!//ふっ…』
春樹「なっ!やめろっ!」
耳元で
黄瀬「俺の事、好きならキスで応えてよ…」
『っ///んんっ…///』
そんなの…ずるい…っ
黄瀬の首に腕を回し、自ら深く口付ける───。
黄瀬「ん、」ニヤ…
その勢いのまま身体を密着させ深く口付けし、舌を絡ませた。
『ふぁっ…/////』
腰が砕けた舞は黄瀬に支えられ
黄瀬「記事になったのも、ちょうどキスした時なんスよ」
春樹「…っ!本気で舞に近づいたんだろうな!?」
黄瀬「本気以外になにがあるんスか」
『っ/////』
春樹「もし舞を泣かせたら…俺はお前を許さねえ!」
黄瀬「あー…、違う意味で泣かすかもしれねぇっスね。」
春樹「…なっ//!
と、とにかく舞を泣かせたら許さねぇからな!」