第3章 笑ってたいんだ|黒子テツヤ
合宿の宿に戻ると、黒子は怒られると思いきや
誰にもドヤされることもなく済んだのだった…。
火神「どうだったんだよ」
黒子「…何がですか?」
火神「…いんだろ。その、ほら…お前に彼女が…」
伊月「え?黒子に彼女〜っ?!」
全員「えぇっ?!彼女いんの?!?!」
日向「お前…黒子、本当か?」
黒子「彼女…ではないです」
火神「お前、彼女じゃねぇ女にキスすんのかよ」
全員「…!??!」
黒子「どこから‥彼女なんですか…?」
だって火神くんだって
アレクさんとキスしてたじゃないですか?と呟くと…
火神「ちょっ!お前、ややこしくなること言ってんじゃねぇ!アイツはちょっと、アレだよ‥挨拶?みてぇなもんだろ!」
木吉「友達でも今はキスするのか!」
日向「いや、しないだろ!外国じゃあるまいし!」
黒子「そういえば何で火神くん、知ってるんですか」
火神「お、怒んなよっ!」
黒子「別に怒ってないです…」
全員(めちゃくちゃ頬膨らませてるけど?)
火神「あの日、お前が変なこと聞くからだろ!だから…
黒子の後追って、見ちまったんだよ…」
日向「変なことって‥?なんだ」
火神「…花が萎えてるから、どうすればいいかって聞いてたきたんだよ‥です。」
伊月「それで…?」
火神「花が萎えてんなら、栄養と水、それから太陽浴びりゃ元気になんだろ!って言ったらいきなり立ち上がってお菓子の入った袋持って教室飛び出してったから…気になってそっと後を追いかけちまったんだよ…です」
全員「で、それから?」
火神「えっと、黒子が走ってった先に女の子がいて、もしかして黒子の言ってた花ってあの子か!って思ったんだ…です」
全員「おおおーっ!すげーじゃん!」
(ピュアすぎて…な、なんかやべー…////)
黒子「彼女は花じゃありません!
…でも確かに、花みたいに綺麗で笑顔が素敵な人でした。」
日向「それでその花見たいな彼女に会いに行ってきたってことか…」
黒子「はい、会ってきました。」
日向「で、彼女とはどうやって出会ったんだよ」
黒子「僕と彼女が初めて出会ったのは、図書館でした。借りようとしていた本を取ろうとした時、手が触れ合ったんです。そこから彼女と僕は図書館で話すようになりました。」