第3章 笑ってたいんだ|黒子テツヤ
ギュッ…─────
『黒子…くん//?』
黒子「君のことが…桜田さんのことが好きなんです!」
『私もっ…黒子くんが好きっ…///』
綺麗な瞳から溢れる涙を拭い、
そっと、触れるようなキスをした…────。
──────────
火神「あっち〜…」
黒子「暑いです」
火神「さっきからなにソワソワしてんだ?黒子…」
黒子「あのっ!ちょっと寄りたい所があって…」
火神「ん?あぁ、俺から言っとく」
黒子「え…いいんですか?」
火神「いいんじゃねぇ?ま、大丈夫だろ」
(黒子がソワソワしてる理由を俺は知っている。
あの日、どうしても気になって黒子の後を追った。
まさか、黒子に彼女が居たとは…。
青峰の隣にいる桃井って女が彼女?だとか言ってて二人が付き合ってないのは知っていたし、とはいえ本当に「桜田」が彼女だとは思いもせず正直びっくりした。
タッタッタッ…
黒子「はぁ…はぁっ…」
ジャ───…‥‥
黒子「お久しぶりです。」
『……っ!黒子くんっ!』
キュッ…と水道をとめ、黒子に駆け寄った。
黒子(舞)「『会いたかった…//』」
黒子「ははっ!被っちゃいましたね」
『ふふっ//被っちゃったね//』
黒子「君が引越してから、ずっと考えてました…。君に会いたくて…、一人で練習してる時にフと気が付いたらいつも僕の頭の中に君がいたんです。」
『嬉しいっ//黒…』
ギュッ──……
黒子「やっと会えた。」
『…ふっ…黒子くん…っ///』
黒子「あ!そろそろヤバいです…」
『へ?どうしたの?//』
黒子「戻らないと怒られます」
『え?もしかして、抜け出して会いに来てくれたの?//』
黒子「聞いてた住所が合宿の近くだと知って…
火神くんにだけ言って来ちゃいました」
『お、怒られちゃうよ!早く戻って!』
黒子「ありがとうございます…」
タッタッ…─と走り出したものの止まり、振り返る。
黒子「夜、遅くなりますが会いに行ってもいいですか?」
『え?えっと、黒子くん…疲れてるのに…』
黒子「僕が会いたいんです、君に…」
『私も…っ、黒子くんに会いたいっ///』
黒子「じゃあ、待っててください!」
『うん//待ってる///』