第3章 笑ってたいんだ|黒子テツヤ
ありふれた日常に色が付いた。
自然と笑みがこぼれ落ちるほど
その花は美しかった─────。
火神「お前…元気ねぇじゃん」
黒子「はい」
バチッ…
黒子「痛いです…」
火神「なんだよ、悩みか…?」
黒子「悩んでるわけじゃないです、でも…
なんで花は萎えてしまうんでしょうか?」
火神「…は?」
黒子「はぁ…。」
火神「…?よく、わかんねぇけどよ
花なら栄養と水やって、太陽浴びりゃ元気になんだろ!」
ガタッ…と立ち上がり
黒子「火神くん!ありがとうございますっ!」
タタタッ…と黒子は教室を出ていった。
火神「変なやつ。」
ジャ────………‥‥
黒子「あのっ!」
『…!あ、黒子くん、どうしたの?』
黒子「これ、お菓子です!」
『おかし…?』
黒子「お菓子です」
『…これを、私に…?』
黒子「はい。元気が無かったので。」
全部あげます…といい黒子は舞にお菓子を差し出した。
『私一人じゃ食べきれないよ…、あ!ねぇ』
一緒に食べてくれる?そういいながら花壇に腰を掛けた。
サクッサクッ…
『ふふっ…美味しい//』
美味しそうにクッキーを頬張りながら舞は微笑んだ。
黒子「…!!あ、忘れてました!これもあるんです!」
『ジュースまでくれるの?
…っふふ、黒子くんって優しいのね//』
黒子「やっぱり君は花みたいですね」
『…?私が、花…?』
黒子「はい。火神くんに教えてもらったんです。
花には栄養と水、それから日の光が必要だと…」
『なにそれ、ふふっ//…確かに花には必要だね//』
黒子「…どうして元気が無かったんですか?」
『………。』
黒子「僕は笑ってる君が好きなんです」
『//私ね、…引っ越すの…。』
だから応援、行けなくなっちゃった…。
そう言って舞は俯いた。
黒子「それは残念です。…でも、応援には来れなくなったとしても、それは僕達が会えないわけじゃない…ですよね?」
『…うん。会える─会いたいよ…//ぐずっ…』
黒子「大丈夫。会えますよ、僕が君に会いに行きます」
『…会いに来てくれるの?///』
黒子「会えないと僕まで萎えてしまいますから…//」