第7章 困惑
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しかし私はなぜレオナ先輩に告白されたんだろう…。ただレオナ先輩の昼寝スポットを奪って食事して一緒に寝ただけなのに…。
それと同時に浮かんでくるのはマレウスの顔。その顔が何だか悲しそうに見えて、どうしてもマレウスに会いたくなってしまった。
気付いたら私は彼の部屋の前に佇んでいた。…居るかな、マレウス。
?「」
『シルバー!』
シ「どうした。そんなところに佇んで」
『えっと…マレウス居るかなぁって』
シ「…?いつも躊躇なく入ってるだろう。今更なにを遠慮している?」
う…。確かにそうだ。マレウスが居るか居ないかなんて気にせず、いつもはドアの前で佇むことなんてなかった。
なんて考えていると、シルバーは私の隣を過り、コンコンとマレウスの部屋のドアをノックをした。
マ「シルバーか。入れ」
シ「はい、失礼します」
シルバーは私に目配りをして中に入るように促す。
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