第42章 confession
それなのに至極冷静沈着な態度でクマは続ける。
「恋をすることは苦しむことと同義らしい。苦しみたくないなら、恋をしてはいけない。でもそうすると、恋をしていないということでまた苦しむことになる。」
クマの言葉に五条も硝子もギョッとする。
「ちょっ…と待って…さっきから何?!
マジでお前ってなにもん?
クマもん?ポケモン?」
「ふーっ、やっぱ私、クマ太郎好きだわぁ…
これ、恋かなぁ。はっはっは」
「……てめぇら馬鹿にしてんのか?
人間に生まれなくて心底よかったぜぇ。恋愛だの片想いだの失恋だのってクソめんどくせぇかんな。」
「私もそれ思う。人間の男女ってマジめんどくさい。
でもさ……ねぇ、五条、」
突然、硝子は真剣な口調に変わった。
「 "誰にでも赤い糸で結ばれた相手がいる"ってゆーロマンチックな考えは持っていないけど、“運命の人”はたくさんいると思うよー?」
五条はその言葉に、顔を顰める。