第42章 confession
タバコを吸いながらベンチでボケーッと自分たちを眺めているだけの硝子にレイは声をかける。
「せっかくなんだから硝子もやりなよ〜
花火全部終わらせたいし。」
「え〜疲れたよ今日は〜
あんな着慣れないもんでたくさん歩いたからぁ
そ、れ、に!!!」
「??」
「明日1日は禁煙しなきゃなんないんだよ?!
わかってんのー?」
レイは正直すっかり忘れていた。
そういえば金魚すくいではそれを賭けたんだった。
ちゃんと覚えてて、そしてしっかり守ろうとしてくれている硝子をますます愛しく思った。
「ははっ…硝子…やっぱ大好き」
「……は?」
「まぁとにかく硝子も遊んできなよ!ほらっ!」
グイグイ背中を押すと、硝子は納得行かない顔でクマたちの方へ向かっていった。
硝子の腰掛けていたベンチに腰を下ろす。
深く深呼吸をすると、確かに一気に今日の疲れが出てきてしまい、あくびすら出てきた。
確かに疲れたなぁ…
でも楽しかった。すっごく。
空を見上げると、綺麗な星々と月が出ていた。