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walking proud~呪術廻戦~R18~

第42章 confession


「いざと言う時も、どんなときも、傑の力になれなきゃ、私は生きてる意味ないんだから…」


ポタッー…


夏油の線香花火も落ちた。


「…… レイ…」


静かな声。
顔を上げると、優しい目をした夏油が真っ直ぐとこちらを見ている。

漆黒の瞳の奥に、五条たちの花火の灯りが激しく揺れている。


「…そんなことを言わないでくれよ。君は生きているだけで価値があるよ。私のそばにいてくれるだけで、これ以上ないくらいに私は助けられているんだから…」


どこか切なげに目を細め、フッと笑ってレイの頭を撫でた。
目を見開いて何も言えなくなっている彼女を他所に、互いの新しい線香花火に火をつける。


小さな火花が散り、やがて徐々に大きくなり、たちまちバチバチと音が鳴る。


どこからか風が吹いてきて、2人の髪を揺らした。
夏油のいつもの香水みたいな良い香りと、レイのヘアスプレーの香りと共に、僅かな花火の香りが鼻をくすぐった。

夏の匂い……

そう感じた。
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