第42章 confession
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あの日の夏祭りの帰り、4人とも全員着替えに行ってから高専へと戻り、そして何をしたかというと、夏油と五条が射的で取った景品の花火。
「花火って見るのもいいけど、こうしてやるのもいいよね」
「そうだね。」
夏油とレイが静かに線香花火を見つめている中、クマと五条は変色花火や手筒花火を勢いよく振り回している。
「うっひょおおお〜!!」
「おいくま野郎!!あっぶねえよ!!こっのやろ」
「てめぇ!おいらを燃やす気か!これを食らえ!」
「っあ!お前こそ俺の美しい髪を燃やす気かよ!」
「……うるさい奴らだ。本当に子供だな」
「ふふふっ…でも楽しそう。…あ!」
レイの方が夏油より先に線香花火が消えてしまった。
「ううぅ〜…悔しい。なにもかも傑には勝てないなぁ」
「はは… レイは本当に負けず嫌いだな」
レイは新しい線香花火を取り出しながら言う。
「当たり前でしょ、だって……」