第42章 confession
帰りの新幹線の中、2人は寝不足のせいで爆睡していた。
手を握りながら肩を寄せ合い眠っている2人の前の席で、クマはお土産のお菓子を貪り食っている。
2人の表情はとても穏やかで、さぞ良い夢を見ているのだろうと誰がどう見てもわかるくらいに、まるでそこだけ世界が変わっているかのような空気を纏っている。
そんな2人を見て、クマは思いだした。
こんな光景を確か…
どこかで見たような気がする…
そうだ、あれは…
あの夏の日だ。
そういやあの日、おいらは
めちゃめちゃ大事なことを言ったんだった。
おい五条、お前にだぞ。
でも本当は…
レイに言わなきゃならんことだったよな。
あれは。