第42章 confession
「大好きだよ。レイ。」
狂おしいくらいに。
こんなにも人を好きになれた自分が嬉しくて仕方ないんだ。
「ありがとう…悟…。私も…」
あの時だったら決して聞けなかったであろうその返事は、
時を経て変わり、今この瞬間に
ようやく耳に届いたものだった。
「… レイ…ありがとう…」
たまらずギュッと抱き締める。
大好きという気持ちをぶつけれるレイにありがとうって何度も言いたくなる。
少しだけ照れて受け入れてくれる君がまた愛おしくて、何度も愛の言葉を口にしたくなるんだ。
「私も…大好きだよ…」
モノクロだった世界がまた輝き始めた。
悟をちゃんと好きになれて、
乾いた心は一気に潤いを取り戻した。
心が死んでしまう前に
救い出してくれたたった1人のあなたに私は…
全部捧げたいって、思うよ。
でもね…
同時にとても…怖くなるの。
すごくすごく、怖くなる。
あなたが大切な人になればなるほど…
ねぇ
悟は……