第41章 youth 【準番外編】
「うん、うまい。久々食った」
「…それは良かったね」
レイは齧られたりんご飴をボーっと見つめる。
白雪姫が食べたりんごの噛み跡に似ていてポツリと言った。
「…それが毒林檎だったらどうする?」
すると五条は真顔でレイの顔を見つめた。
ちょうちんの灯りで僅かに揺れている蒼眼と目が合う。
「そしたら… レイが目覚めさせてくれる?」
「……え?」
「知ってるでしょ。白雪姫がどうやって目覚めたか」
「…知ってるけど…」
「俺がそうなったら、目覚めさせてくれるでしょ?」
真剣な瞳が交わった。