第41章 youth 【準番外編】
「おっ、射的み〜けっ♪お〜い傑〜!あれで勝負しよーぜー」
夏油は振り返り、五条の指さす方へチラと視線をやる。
好戦的な五条の表情に少々イラッとした面持ちで夏油は承諾していた。
そこには数々のお菓子がズラリと並んでおり、他にも玩具や人形、何かのグッズや置物やゲームなどなどありとあらゆるものが大量にある。
「ところでなんの勝負をするんだ、悟」
「なんでもいいよ。どーせ俺負けないし」
その言葉にまた少々ピリッとした空気が流れ出し、夏油の冷ややかなニヒルスマイルと五条のニヤリとした笑みがぶつかった。
「とりあえず数勝負といこうか。呪力使うのも一切禁止だからな」
「んなことわかってるよっ!ん〜そうだなとりあえずじゃあ20発までね。」
すごい気迫に凄い派手な893みたいな2人に、店主は顔を強ばらせながらあたふたしている。
「レイ、どれが欲しい?」
「うーん…ぬいぐるみなんていいかなぁ。呪骸作りに使えるし…」
「わかった。じゃー全部取ってあげるね」
「っえ!」
夏油は朗らかな笑みでそう言ってから真剣に構えだした。