第41章 youth 【準番外編】
「考えてみりゃこんなことしてる場合じゃねーよな。俺らの貴重な夏の青春。」
「あぁ、その通りだな。大丈夫だったかレイ?」
「う、うんっ」
「おい、おいらあれ食いてぇ!」
クマがそう言って指さす方向にはカラフルなカラースプレーがあしらってあるチョコバナナがあった。
「おっ、クマ野郎、いいもんに目ぇつけんじゃん♪」
「あれ甘い食いもんだよな?」
「そ。バナナにチョコなんだから甘々だよ♡」
「おいらイチゴ味がいーなー」
「じゃーレイもピンクだね?ふふっ」
「あぁ…うん…」
しかし夏油は眉間に皺を寄せ、
「レイは違うものにしないか?りんご飴とか」
などと言ってきたのでレイはポカン顔になる。