第41章 youth 【準番外編】
そしてひとまずは4人と1匹で固まって歩き出した。
のだが、当然、明らかに超浮いている派手すぎるガラの悪い輩たち4名がぞろぞろ揃っていれば周りの視線は屋台なんかよりもこちらにある。
硝子は改めて顔を苦くして五条に言った。
「はー、何考えてこんなオーダーしたわけ。
あとあんたたちのその…ありえないかんじも…」
「はっは!目立ってなんぼでしょ?だって俺ら今、人生で1番青春できるときだよ?それにすっげー似合ってるよ硝子!」
屈託のない笑みでそう返され、硝子はうっと口ごもってしまった。
レイはというと、好きな人に褒めてもらえたことで、他のことはどうでもよくなってしまったのか、それともやはり天然なのか、もう完全に慣れてしまっているような雰囲気で何も気にせずいつもの笑みを浮かべている。
「はーぁ、レイもやっべー…」
前を行くレイを見ながら呟いた五条の本音は硝子に充分聞こえていた。
「あんた、よからぬこと考えんじゃないよ」
「隣にあんなベッタリとおっかなそーなお兄さんついてんだからなんにもできないよ。」
笑って言う五条の視線の先には、レイの剥き出しの肩を抱いて微笑んでいる夏油がいた。