第41章 youth 【準番外編】
しかし夏油も五条も内心、心臓が飛び出そうなくらいバクバクしていた。
なぜなら、そこにいるのは紛れもなくセクシーすぎる花魁。
白い素肌が鎖骨まで見え、派手な髪に派手な化粧。
そして似合いすぎている妖艶な着物姿。
まるで別人のようで、一瞬誰だか分からなかったくらいだ。
見たことも無い予想外すぎるほど艶かしいその姿に、頭がおかしくなりそうなくらい、文字通りクラクラしていた。
「ありえねぇくらい、エロい…」
「あぁ……複雑な心境だ…」
夏油に至っては、こんなレイの姿を公共の場で晒したくない!という五条に対する反抗的な思いと、よくやってくれた悟!というような賞賛の思いの狭間で葛藤していた。
「え…ねぇ、どう、かな?」
五条も夏油もお面で口を隠し始めたので不安になったレイはおずおずと聞いてみる。
「…やっ、ばすぎ。…ヤリたい…」
バシッ!!
「ってぇ!じょーだんじゃん!」
五条のつい漏れてしまった本音に、夏油はすかさず頭を叩いた。
そして、瞬時にレイの前へ行き、かがんで顔を凝視する。
目と鼻の先でジィっと真剣な顔で見つめられ、レイはたじろいだ。
夏油が悩ましげに笑ってため息を吐いた。