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walking proud~呪術廻戦~R18~

第40章 scene ■





「"過去に負けない今" って…どんなの?」





布団の上で、ぎゅっと手が握られる。






「…僕がいて、レイがいる。
こういう現実…。」





ギュッと強く握り返して、指を絡める。



今、この瞬間、2人でこうして手を取り合って
支え合っていること。
そして、こんな気持ちになること。

あのころの自分たちは微塵も想像していなかった。


だから未来とは、
どう転ぶのか分からないものだと痛感させられる。







「私は……後悔してることだってあるけど、でも…
あのときは何もかもに一生懸命だった自分を否定して、過去も今も未来も、呪いたくはないんだ…」



「ねえ、レイ」


静かなその声に、隣を向く。

彼は顔だけこちらを向いていて
どこか悲しそうに笑っているように見える。
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