第40章 scene ■
「……そういえばクマって結構オカルト系の本読んでることもあるんだよね…今朝も心霊スポットがどうとか話してたけどまさか本当に行くほど興味あったとは…」
「てか大丈夫かあいつ…ひゃっはっはって…
変なの乗り移ってなきゃいいけど。」
その言葉にレイは顔面蒼白にした。
「やっやめてよちょっと!寝れなくなっちゃうじゃん!」
「ははっ、じゃー眠らずにまだまだエッチする〜?
僕は全然、臨むところだよ…」
耳元に息を吹きかけられ、またゾクッと鳥肌が立った。
んもぉっ!と言ってぐるりとうつ伏せになると、スマホのバイブ音がした。
加茂からのLINE…
確認すると、京都校の皆から各々LINEが来ていることにようやく気づいた。
加茂からは、レイのおかげで京都校メンバーにも少し統一性が出てきた気がする…と言うようなお礼の文。
他の皆からも感想やお礼の文章と共に、今日一緒に撮った写メなどが送られてきている。
レイがニコニコしながら返信している隣で、五条は枕に肘をついてボーッとそれを見つめている。