第40章 scene ■
「……イけた?」
「うん…すごく、よかった…」
「ならよかった…はぁー…もぉ…
3回も搾り取られちゃったよ…こんなん初だ…」
「ほんとに?」
「ほんとだよ。レイじゃなかったら絶対無理。」
掠れた声で小さくそう言った五条がレイをぎゅっと包み込む。
「あ…でもごめん、ちょっと私、調子に乗りすぎた?」
苦笑い気味でそう言う彼女にまたキュンと胸が締め付けられた。
バカだな…
嬉しすぎてどうにかなっちゃいそうなのに…
「ねぇ、レイ…
今朝タクシーでも言ったけど、レイだけが僕に何をしても許される存在なんだ。」
そう言って1つキスを落とす。
レイは悩ましげにクスッと笑った。
「だから、そのまんまのレイでいて?
ありのままの。」
「……悟…っ」
目を見開いているレイの唇をまた奪う。
こうして1つになっていることを噛み締めるようにしばらくずっとこのまま互いの存在を感じあっていた。