第40章 scene ■
風呂から上がり、五条もレイも浴衣になって一息つく。
温まっている体はまだまだ火照っていて冷たいお茶を飲んでから布団の上に大の字になる。
それを見て五条はケラケラ笑った。
「無防備すぎるよレイ。ははっ
好きにしてくださいって言ってんの?」
その言葉にレイは笑って返す。
「そ、だよ。せっかくクマに気を遣わせちゃったんだから」
五条は口角を上げてゆっくりとレイに馬乗りになった。
浴衣を鎖骨付近まではだけさせてから、目を細める。
「…やばいな…思い出しちゃうな…」
この姿は…
あの日のことを思い出してしまう…
「え?」
「ううん。なんでもないよ。」
五条は懐かしげな表情を崩さないままゆっくりとキスを落とした。
啄むように口に含んだかと思えば、角度を変えて一気に舌を侵入させる。
口内の鋭敏な部分を丁寧に舐め上げながら、柔く舌を吸い上げる。
その刺激があまりにも情欲を掻き立て、気がつけば激しい口付けを交わしながら互いの浴衣をぬがしあっていた。