第40章 scene ■
「言うまでやめないよ〜」
グリっと乳首を摘まれたかと思えば首筋に吸いつかれた。
「ひぁっ…!いっ…」
互いの艶かしい息遣いが、静寂の中にやけに大きく響く。
首だけ捩ると、口角を上げている五条が瞳に映り込む。
レイの表情が徐々に変わっていった。
「……綺麗だよ…悟……」
「……え……僕のセリフ…とらないでくんない…」
「……」
「……」
真顔で見つめあったままの2人にクマは言った。
「お前らよ、実はおいらのこと邪魔だとか思ってんだろ」
「「思ってないよ」」
2人同時にくまの方を向き、真剣な声が重なった。